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近代建築の5原則とは?

01 屋上庭園

屋上部分の検討図には置き型のプランターが計画され、長方形やL形・Z形・T形など配置がスタディーされている。実現された写真と比較すると、プランター形状はやや変更されL型や長方形が主となっている、しかし全体の配置はほぼ踏襲されている。

屋上庭園

テラスのスタディー:49cm×111cm

03 水平連続窓

アジール・フロッタンでは16mほどの長い水平連続窓が大きな特徴であり、さらにこれが3つも連続している。当時の建築では実現できないプロポーションとなっている。まさに、水平連続窓の効果を最大限引き出す外観と内部空間を実現している。窓は木製であるが開口できる部分と固定部分によってできている。

04 自由な立面

あらたに付加された連続窓によってファサードが形成されている。船体と水平連続窓は、既存の窓や屋根の範疇に属さないため、様式建築などに拘束されない自由な立面と言える。

船体のスタディー(入り口と窓の部分) : 50cm×108cm

コルビュジエが提唱した「近代建築5原則」を最も明確に実現した作品として知られているが1930 年に竣工したサヴォア邸である。アジール・フロッタンとほぼ同時期に構想され、アジール・フロッタンに遅れること3年後の1932年に竣工している。

その理論は、それまでに取り組んだ多くの作品を通して発展された。

 

平底船に柱と 屋根を加え、船体の構造体と屋根との間に水平窓連続窓を設定している。ある意味合理的な設計であるが、「5原則」がうまく複合されている。4m のスパンで配された列柱で屋根を支え、ベッドの大きさと調和し余裕のあるプロポーションが実現され、柱の間隔がリズムよく感じられる空間となっている。また南北にある水平連続窓から、太陽光が時間の変化とともに、船底へ明るい光を引き込み心地よい住空間を生み出している。

02 ピロティ

柱が連続し障害物のない船底は、地面のように開放されていた。パースに見られる10mほどの岸からの距離は、地面と言う制約から自由になることであり、断面的なピロティと捉えることもできるのではないか。狭い空間が前提条件のなっており、多くのベッドを配置するため断面などにより何度もスタディーが行われている。

12054_edited.png

ベッドルームのスタディー / 黒鉛筆 トレーシングペーパー / 0,48 x 0,55 / 12.05

05 自由な平面

70mの船体は3つに区画され、それぞれ共通する列柱が連なり、船首から船尾まで連続するトンネルのようになっている。ベッドの置かれた空間、食堂やトイレ・洗面所、シャワー室なども計画された。開放された柱によう空間は多様な機能も受け入れられる可変性をもつ自由な平面と言える。

内部と縦断スタディー:32cm×82cm

主体:一般社団法人 日本建築設計学会

協力:公益財団法人 国際文化会館

   ARCHITECTS STUDIO JAPAN INC.

   ル・コルビュジエ財団

   前田博(2020.10 浮上写真)

   古賀順子(写真)

   遠藤秀平建築研究所(写真)

   神戸大学遠藤研究室(2019~2023 アニメーション)

資料提供:畑陽子(2008/2010 映像)

     菱川勢一(2019 映像)

     Nicolas Brasseur(2020 映像)

     スターリン・エルメンドルフ(2017 写真)

     © ル・コルビュジエ財団

     前川建築設計事務所

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